介護保険の基本~介護保険ってどんな仕組み?~ part2
こんにちは!
前回のブログでは、介護保険の基本やサービスを受けるまでの流れについてお話しました。少しでも「介護保険って何だろう?」という疑問が解消されていたら嬉しいです。
さて、今回はさらに一歩進んで、施設を利用する際の費用についてお話しします。
「施設に入るとき、介護度によって金額が違うのはどうして?」
「負担割合って何?」
こうした疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?
これから詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね!
③施設に入るとき、介護保険の金額が違うのはなぜ?
介護保険を利用する際に、
- 要介護によって利用限度額が設定されている
- 収入によって負担割合(自己負担額)が異なる
- 地域によって介護保険の報酬に差がある
以上の理由から、その方の介護度・負担割合・お住まいの地域によって介護保険の金額に大きく差が出てしまいます。
住んでいる地域によって介護保険の金額が違うとは驚きますよね!
それぞれの項目を簡単に説明すると
- 要介護によって利用限度額が設定されている:
- 介護保険制度では、要介護認定を受けた人が利用できるサービスの限度額が設定されています。
- 要介護度は、要支援1から要介護5までの7段階に分かれており、要介護度が高いほど、利用できるサービスの限度額も高くなります。例えば、要介護1の人は月額約16万円程度のサービスを利用できますが、要介護5の人は月額約36万円程度のサービスを利用できます。
- 収入によって自己負担額が異なる:
- 介護サービスを利用する際の自己負担額は、利用者の収入や資産状況によって異なります。一般的には、介護サービスの費用の1割から3割を自己負担します。
- 低所得者には負担軽減措置があり、特定の条件を満たす場合には自己負担額がさらに減額されることがあります。
- 地域によって介護保険の報酬に差がある:
- 介護保険の報酬は、地域ごとの物価や人件費の違いを反映して設定されています。例えば、都市部では物価や人件費が高いため、介護サービス提供者への報酬も高く設定される傾向があります。一方、地方では物価や人件費が低いため、報酬もそれに応じて低く設定されることがあります。
④負担割合って何?
介護サービスを利用するとき、かかった費用の一部を自己負担します。この自己負担の割合を負担割合といい、所得に応じて1~3割のいずれかに決まります。
基本の負担割合
負担割合 | 対象者 |
1割 | 多くの人が該当します。一般的な所得の方が対象です。 |
2割 | 一定以上の所得がある方(年金収入200万円以上など)。 |
3割 | 高所得者(年金収入340万円以上など)。 |
高額介護サービス費で負担を軽減
1か月に支払う自己負担額が高額になった場合、「高額介護サービス費」という制度で負担が軽減されます。上限額を超えた分は後から払い戻されます。
所得区分 | 1か月の自己負担上限額 |
住民税非課税世帯 | 約15,000円 |
一般的な所得の世帯 | 約24,600円 |
高所得世帯(現役並み所得) | 約44,400円 |
まとめ
如何でしたか?
介護保険は、介護が必要になったときに本人も家族も安心して生活を続けられる仕組みです。
- 介護保険とは?
40歳以上が加入し、介護サービスを利用するときの負担を軽減してくれる制度です。 - 介護サービスを受けるには?
市区町村で要介護認定を受け、要支援や要介護の区分に応じたサービスを利用します。 - 施設利用時の金額が変わる理由と負担割合
要介護度によって必要なサポートの量が異なるため費用が変わります。また、自己負担額は所得に応じて1~3割と異なります。
- 高額介護サービス費とは?利用者の自己負担額が一定上限を超えた場合に、超過分が払い戻される制度です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
介護保険についての情報が少しでも皆さまのお役に立てれば嬉しく思います。介護は、自分や家族の生活を支える大切な仕組みです。いざというときに慌てないためにも、仕組みを知っておくことが重要!
これからも、皆さまの不安や疑問に寄り添う内容をお届けしてまいります。
今後ともよろしくお願いいたします!
兵庫老人ホーム・介護施設紹介センター 【円か】
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